ヴィエトの公式
漸化式、で
則、
素晴らしい。計算には全く使えないが、見た目がいい。数学は見た目が楽しい。そして漸化式にbを使ったのには特に理由はない。
証明
半径が1の円では、その円周は2πである。これを正2^n角形の円周によって近似する。
まず直径ABの円周上に点C,Dがあり、∠BOC=∠CODである。OA=OB=OC=r、BD=a、BC=BD=bとしたとき、r、a、bの関係を調べる。
△OACと△CBDで
∠BDC=∠CAO(円周角)
OA=OC、CB=CD(二等辺三角形)であるから、
∠CBD=∠OCA、よって
△OAC∽△CBD・・・①
三平方の定理より
①より
\begin{align}
AC:AO &= BD:DC \\
\sqrt{4r^2-b^2}:r &= a:b \\
ar &=b\cdot\sqrt{4r^2-b^2} \\
a^2r^2 &=4r^2b^2-b^4 \\
(b^2)^2- 4r^2(b^2)+a^2r^2&=0 \\
b^2 &=2r^2\pm\sqrt{4r^4-a^2r^2}
\end{align}
bは正なので
せっかくなのでrでくくる?と
±が出てくる理由はACとBCの両方が二等分した時の弦と言えるから。
r=1とする。
・・・②
半径1の円に内接する正四角形をかんがえると一辺は三平方の定理より√2、周の長さはは2^2√2、正八角形では②を使うと√(2-√(4-2))=√(2-√2)、周の長さは2^3√(2-√2)、正十六角形では②を使うと2^4√(2-√(2+√2))、同様に正2^n角形では2^n√(2-√(2+√(2+√(2+√(2+√(2...........(nは根号の数+1)nを無限に近づけると半径1の円周、則、2πに収束するのでπは
・・・③
根号の中の符号は-+++++++で最初のみ-であとは+
と表せる。
nは根号の中の2の個数。また、根号の個数。もう少し正確に書けば、
、
次にどんどん2を変形していく。
\begin{align}
2
&=\left ( 2\sqrt{2}\right )\dfrac{\sqrt{2}}{2} \\
&=\left (2\cdot2\sqrt{2-\sqrt{2}}\right )\dfrac{\sqrt{2+\sqrt{2}}}{2}\dfrac{\sqrt{2}}{2}\\
&=\left (2\cdot2\cdot2\sqrt{2-\sqrt{2+\sqrt{2}}}\right )\dfrac{\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2}}}}{2}\dfrac{\sqrt{2+\sqrt{2}}}{2}\dfrac{\sqrt{2}}{2}
\end{align}
..................(これを繰り返して順番を変える。)
括弧の中身のnは括弧の中の根号の数、もしくは2の数。
③より、
\begin{align}
2 &=\pi\dfrac{\sqrt{2}}{2}\dfrac{\sqrt{2+\sqrt{2}}}{2}\dfrac{\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2}}}}{2}\cdots \\
\dfrac{2}{\pi}&=\dfrac{\sqrt{2}}{2}\dfrac{\sqrt{2+\sqrt{2}}}{2}\dfrac{\sqrt{2+\sqrt{2+\sqrt{2}}}}{2}\cdots\\
\end{align}
証明終
ただただ、ビビらせるような雑な式変形をしたかった。
余談
を変形すると
なぜ()の大きさが同じにならない。
(a/b):(b/r):2の直角三角形が作れるというそれだけの話。